裁判長より「かなり詳細な主張をしてくれた」との言葉をいただく。感情論や余計な傍証は主張しないようにしたが長かったか心配だったが、よかったと思う。
それから予想外に終結が裁判長から言い渡される流れとなる。
そこで、市の当時の顧問弁護士への尋問をしたいこと、議会に責任があるとしているので訴訟告知せよとの二つの主張をして食い下がった。
特に「法律相談に改ざんの疑いがあること」を主張して顧問弁護士を尋問したいと述べると、左側の裁判官は明らかに分かっていて笑っていた。
裁判長から見て左側の裁判官は「左」と呼ばれ、判決文を最初にまとめる担当とされている。
「右」は裁判長にアドバイスをする役割とされる。眼光鋭い。
控訴審、高裁は三人の合議制なのでこのような役割はないとのことである。
巧妙な議会工作のトリックなので準備書面に明記したのだったが、分かっていたようだった。
結局、どちらについても採用されることはなく、裁判長からは「とにかく判決 を見てからでもいいのではないか」と言われてしまう。
これで原告が敗訴するなら抗弁をさせなかったことになるから、勝訴の心証は開示されたということとなった。
こちらとしては控訴してきた場合のこともあり、全力で主張し、漏らさず立証をしておきたいと考えていたが、足りたかは分からなかった。被告は「これ以上は 反論しない」というこ とだった。